高圧洗浄と土間の養生の作業-明石市O様邸の外壁塗装・屋根塗装工事
2015.02.26 (Thu) 更新
いつもご覧頂きありがとうございます。
本日は、高圧洗浄と土間の養生の作業をさせて頂きました。
まずは、近隣の皆さまへ、少しでも迷惑をおかけしない様に、現在張ってある落下防止シートの上に、飛散防止用のメッシュシートを張っていきます。
施工前
施工途中
施工後
でも、同じメッシュを重ねても・・・とお思いの方もいるかもしれません。
しかしそれは違います。
通常、足場組み立て時に備わっているメッシュシートは、作業をする人間や、工具等が、足場を飛び出して落下しない様に張られているものです。
しかし、私共が重ねて張っているメッシュシートは、塗料等の飛散防止を目的として作られているシートになります。
具体的な違いは、
①網目が細かい
②編んでいるもの自体が太くなっている
この2つの違いにより、通常のメッシュシートの目を飛び出してしまうような塗料の散りや、洗浄時のはね返りの水 等がより飛散しにくく作られています。
そして、2重にすることで、網目同士が重なりあい、飛散を最小限に防ぐことが出来ます。
下の写真のように、とりわけ隣保様との距離が狭い部分は、メッシュシートでは無く、ブルーシートを用いることもあります。
ブルーシートは、隙間なく編まれていますので、飛散をほぼ防ぐことが出来ます。
ですが、全ての面をブルーシートで覆ってしまうと、風が抜けず、もろに受けてしまうので、これからの時期は特に、急な突風があると、もろに風をうけてしまい、足場の倒壊事故の恐れや、塗料の臭いが籠ってしまい、お施主様への負担にもつながりますので、立地や隣保様との距離、方角等を考え、どちらかを選定し、張らせて頂いております。
シートも張り終わり、いざ洗浄です。
今回、屋根の瓦が「モニエル瓦」と呼ばれる瓦です。
この瓦の特徴は、表面に「スラリー層」という塗膜が形成されています。
これが、年月が経つにつれ、劣化し、粉体として表面に付着してきます。
ただ、このスラリー層がとても曲者です。
塗替えの際、このスラリー層が残っていると、塗料の密着がとても悪く、いくら良い塗料を施工しても、数年で剥離してきます。
これは、材料の相性ももちろんありますが、一番の原因になってくるのは、十分な洗浄を行っていなかった事です。
塗料メーカーさんによって、モニエル瓦に適した塗料はそれぞれ販売されていますが、ほとんどのメーカーさんがカタログにこう記入されています。
※高圧洗浄時には、
①水圧15MPa
②水量15ℓ/分
③洗浄ノズルを30cm以内で
④表面の汚れがほぼ付着しなくなるまで
十分に洗浄してください。
これを怠る業者様が正直多いのが現状です。
もちろん私たちは、上記注意事項をしっかり守り洗浄させて頂きます。
①15MPa
②③15ℓ/分で30cm以内の距離
そして、軍手で擦り、汚れが付着しなくなるまで洗い上げます。
洗浄前
汚れの付着もあり、最初はこんなに汚れています。
洗浄後
汚れはほとんど付きません。
これで洗浄は完了となります。
洗浄比較
洗浄後
そして、モニエル瓦でもう一つ注意すべきな部分は、この切り口の部分です。
日本瓦や、コンクリート瓦のように、つるっとはしておらず、凹凸がひどく、ざらざらしているのが特徴です。
そして、その影響もあり、汚れやコケが付着しやすいので、表面だけでなく、この切り口も十分な洗浄が必要です。
洗浄風景
洗浄後
特に、雨どいのすぐ上は、湿気の影響も受けやすいので、コケの繁殖はすさまじいので、洗浄を当てる前に、ブラシ等で磨き落しておきます。
施工前
磨き風景
磨き後
洗浄風景
洗浄後
屋根の洗浄が終わったところで、その他の部分も洗浄していきますが、洗浄をかける前に、ケレン(目荒し)を行います。
ケレン作業
縦樋
施工前
ケレン風景
ケレン比較
施工後
軒樋
ケレン風景
施工後
雨戸
施工前
ケレン風景
施工比較
施工後
下屋根取り合いのブリキ
施工前
ケレン風景
施工後
破風板
施工前
ケレン風景
施工後
出窓天板
施工風景
施工比較
施工後
換気フード
ケレン風景
施工後
シャッターBOX
ケレン風景
施工比較
施工後
水切り
ケレン風景
施工後
そして、洗浄していきます。
ベランダ土間
洗浄前
洗浄風景
ほこりの溜まりやすい、窓の下等の狭い部分もしっかり洗います
ベランダ敷物
洗浄風景
裏側もしっかり洗います。
雨どい内
洗浄風景
泥が溜まっていると、つまりの原因になるので、しっかり流します。
軒天井
雨どい 外側
窓
縦樋
雨戸
破風板
外壁
特にチョーキングのひどい1Fのボードは、軍手でチョーキングを拭き取りながら洗浄していきます。
出窓天板
帯
換気フード
土間
洗浄後、土間にシートを敷き、養生していきます。
明日は、鉄部のサビ止め~作業を行います。